自分が柔道を稽古していたのは小学校3~6年生と、高校2~3年の6年間。武道と関わるきっかけとなった。今回、オリンピックに出場している中村美里選手、田代未来選手は八王子市出身だし、自分の高校時代には、同学年で小川直也さんが八王子市の高校にいて地区大会で一緒だったし、八王子市は柔道のオリンピック選手を何人か輩出している。ちなみに、少林寺拳法でも世界大会で入賞するレベルの選手がいる。
自分は柔道は都大会レベル、少林寺拳法は全日本学生大会レベルだったので、大きいことは言えないが、それでも今回のオリンピックの柔道を見ていて、柔道が数年前と比べて武道に原点回帰しようとしているような気がする。立ち方がきれいだし、足技の崩しと寝技が高度化していると感じる(あくまでも素人眼で見てということになるが…)。
武道・格闘技の技は、その技が発展してきた時代・風土背景や創始者の思想・哲学が背景にあって創始される(だから、道着をつかむと空手は反則、道着をつかまないと柔道は反則みたいな真逆のルールがでてきたりする)。今回のオリンピックを見て、単に強い、弱いという事だけでなく、柔道の教えの「精力善用」、「自他共栄」という言葉を思い出しながら見ていた。
20代の時に勤めていた会社の労働組合事務所に山口香さんの書いた「意志あらば、道あり」という色紙が飾ってあった。やたら感動した記憶があるが、結局のところ、自分で握った願望を諦めきれなければ進むしかないわけで、進めば道ができるわけだから、この1文、真実だと思う。自分の道は、かなり曲がりくねった道になっている様な気がするが、それは自分の個性ということで…
それにしても、オリンピックを見ていると、柔道に限らず「人間ここまで出来るんだ」と思ったりする。